どんな開発?

地球温暖化少子化、地球温暖化が深刻になってるこの時代。
それでも大規模開発は必要なのか???


青梅市・永山丘陵、あきる野市・横入り沢丘陵、東村山市のトトロの渕緑地など、開発中止、緑地保全のニュースが相次ぎます。今から、8万本の樹木を切り倒し、87haの里山を大規模開発するのは、稲城・南山だけです。

※南山東部土地区画整理事業計画図
南山東部土地区画整理事業 土地利用計画図(案)

開発面積 約87ha
計画人口 7600人 :
公園・緑地 14%
総事業費 400億円
平均減歩率 68%(驚くほど高く、地権者は3割しか土地が残らない)
補助金 67億円(東京都47億円、稲城市20億円―学校、道路公園など約100億円市税投入)
事業期間 15年間(2005年~2020年)
  二本の幹線道路(中央高速、東名高速をつなぐ)
地権者 254人(三井不動産、よみうりランドが約40%土地所有)




南山開発の問題点

(1) 8万本の樹木を伐採

最大の問題は、地球温暖化防止に、「森林・緑地」保全が叫ばれている今日、87haの里山、 8万本の樹木を伐採し、奇跡的に残された首都圏最大の里山と、希少種のオオタカ、トウキョウサンショウウオ、 タマノカンアオイなどが生息、生育する豊な生態系を破壊することです。 泣く切り株




 

(2) 豊富な史蹟を破壊

遺跡 南山は、史跡の宝庫です。旧石器・縄文時代・古代の遺跡、鎌倉時代、戦国時代の「つわものどもの夢の跡」、首都圏の風物詩、 4,000体の墓石・石仏群「ありがた山」があります。


 

(3) 危険な谷埋め造成ー崩壊の恐れがあり、新たな耐震偽装。

南山は大部分が「稲城砂層」です。太古、海岸だった南山の砂も、400万年の時を経て、堅く締まっていますが、切り崩して ≪谷埋め、盛土≫すると、大地震の時に「液状化」がおき、地盤崩壊を引き起こす危険があります。中越地震で造成団地が 地盤崩壊したように、高級住宅街として、数千万円で売り出した宅地が地震で崩壊したら、それこそ「第二の耐震偽装」です。

 

(4)開発した宅地が売れなければ、税金の対策にならないどころか、
莫大な借金が地権者に残され、先祖伝来の土地・家屋屋が失われます。

「地権者の高い税金負担軽減」「組合の10数億の借入金」の財源などから、「開発しかない・・」と言うのが、組合幹部と稲城市の 見解です。しかし、税金軽減策は、地域指定を「市街化区域」から「調整区域」に変更すれば可能です。 南山の隣の坂浜地区区画整理事業では、既に「開発を中止して調整区域への変更」する事が計画されています。緑地確保の財源は、 南山開発補助金20億円の転用、「市の緑化基金」の活用始め、「みどり市民公募債」などで私たち市民の協力を得る方策もあります。 八王子市では、10億円の枠に86億円の応募があり、市内の斜面緑地確保の費用に充てました。

 

(5) 大気汚染

稲城市では、都内で最低だった自動の喘息被患率が、近年区部と並ぶようになっています。南山開発で、中央高速道路とつながる幹線道路が でき、大量の通過交通を稲城市内に呼び込み、稲城の大気汚染をいっそう深刻にします。

 

(6) 財政圧迫

南山開発に、都46億円、市20億円もの多額の税金をつぎ込み、都・市財政を圧迫します。稲城市は、今すすめている区画整理事業を 完成させるだけで、今後、500億円を超す巨額な投資が必要になります。

 



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